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結果的に明とは、それきりになった。 何かと言い訳をつけて逃げてたら、別離を察した様だ。 中南米の取引先の仕事が軌道に乗り、現地に責任者を配置するにあたり、同期で語学堪能な樋口という男が駐在する事に決まった。 その樋口の壮行会の3次会は、一番仲が良かった俺と他2人。 繁華街にある間口の狭い雑居ビル、そこを4階に上がった店に樋口が予約した。店の看板はスナック・美姫。 俺が何気なくクラッシックな作りのドアをくぐると、記憶にある顔が出迎えた。 昔味わった獲物を見つけた女は、背筋がゾクリと震える笑顔を婉然と浮かべた。 その日を境に俺は、ズブズブの快楽の沼に堕ちていった。 (完) 
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