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男が主導権を握る行為は、多分俺が以前想像してたモノだ。
お互い高め合い、行為に至る。
それを望んでた。
瑠奈の身体が興奮で朱く染まるのを見下ろすのは、愉しい、昂る。
イチモツを挿入し腰を振り、彼女に締めつけられ果てる。
それで万事OKな筈…だが精神的にイケない。
ただの生理的行為。
作用反作用の法則で体が反応するだけ。
懸念してた通り、物足りない。
俺はアブノーマルな事をしたい訳じゃない。
我を忘れたいだけだ。
そんな自分勝手な性を、大人しい瑠奈を通して確認した交際期間だった。
俺は役職に就き、落ち着くまで多忙を極めた。瑠奈とは自然消滅的に別れた。
取引先の女性で面白い人がいた。
酒を飲むと豹変する。
自分をオタクだ、指フェチだと叫ぶ。
俺の担当の業務補佐をしているが、書類仕事の段取りは非の打ち所がないのに。
オタクだと言うなら、ありきたりの性的嗜好じゃないのでは?
そんな訳の分かんない偏見で興味を持った。
しかし事業規模が大きくなった会社の社屋移転でゴタゴタし、録なアプローチをかけられないうちに、彼女に彼氏が出来ていた。
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