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「…ふぅ…はぁ、胸も…」
明の次の指令は、欲張りだ。
俺は両手を伸ばし、乳首を摘む。
明の身体が大きく反る。彼女の秘部に鼻先から突っ込む。
いっそのこと、俺は舌を尖らせ蜜口に入れる。
「ああっ!コースケ!」
勿論、明は俺の名前を呼ぶ。
あの女とは違う。
両方への刺激で彼女の腰が揺れる。
俺自身も段々硬くなる。
あの時は痛い位張り詰めても、なかなか施して貰えなかった。
俺は痺れを切らして、彼女をしゃぶりながら自分で扱こうとするのを、あの女は黙って嗤って見下ろしてた。
不意に明が動いた。
ベッドの上で身体を捻り、うつ伏せになり臀部を突き出した。
「…お願い、コースケ、酷い事して…」
ああ、俺と同類だ!
一瞬で悟った。
今までの女王様然とした彼女の言動は、仮面なのだ。
本来の性格と仕事で求められるキャラクターの乖離。
強気で自分より年配の男達をまとめなければならない、過大なストレス。
裸の飾らない自分に立ち戻った時、自分が一番癒される嗜好のまま、愛して貰いたいと思うは必然。
しかし俺の中で期待が失望になり、怒りになる。
その感情のまま、彼女を後ろから貫いた。
「ああ~」
恍惚とした彼女の声色。
俺は彼女を罰する様に、陵辱する様に穿ち続ける。明の両腕を後ろ手に掴み、律動を繰り返す。
明が羨ましい…
明、今それは気持ち良いだろう?
己を捨て、相手に選択肢の全てを託す、
頭が空っぽな状態で感じる快感。
相手に言われるままするセックスは筆舌に尽くしがたい。
その夜、俺は明に自分を投影し、苛虐した。
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