ぼく

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     ◇  ようちえん行ってたころ  おばあちゃんは“からだのふしぎ”っていう図鑑かってくれた。  誕生日やでバトレンジャーの合体のやつとかがよかった。  ママは引きつり顔で喜んどった。  おばあちゃんはお医者さんになろうねっていう。  運動会のじゅんびで、上に飾る外国の旗をみんなでいっこずつ作った時があって、どの国のやつ作ろうか考えながら色んな旗をカードで見ておぼえた。  おばあちゃんは 『ママと違って賢いわぁ』  っていう。  ママは何もいわずうなづく。  ぼくはどんな顔すればいいのか分からんかった。 “からだのふしぎ”は  女の子のちんちんのとこを  何回も見たし、みんなに見せた。  おばあちゃんは何もいわずにわらう。  ママは声をだしてわらう。  かぞくみんなが  なかよくなってほしい  が  ぼくの夢。
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