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トイレットペーパーが全くない
そのことに気づいたのは
豪快に【大】を噴出してしまった後だった
どうするよ?!
俺はスマホで このコンビニに電話した
「すいません 今 この店のトイレから
電話してるんですが
用を足してしまってから気づいたんですが
トイレットペーパーがないんです
すぐ持ってきてもらえませんか?」
電話に出た女の子が答えた
「今 男性の店員 いないんです」
「トイレットペーパーを持ってくるくらい
君だって できるだろう?」
「できません!」
そう言って 電話を切られた
「くそっ!」
と吐き捨てながら・・・
なるほど まさにこういう時にこそ
『くそっ!』がピッタリだなと思う
俺は 困り果て・・・
便座に腰かけたまま
仁海ゆうや の
同じタイトルの作品を読み返した
そして
そこに 希望の光を見いだした!
石橋崇行のぺコメだ!
彼の言う通りにしよう
https://estar.jp/novels/25703891
俺はその通り だが 執拗に丁寧に
ウォシュレットで洗浄した
ケツは濡れていたが いさぎよく
普通にズボンを上げて トイレを出た
『くそっ!』
この苛立ち おまえにだけは 伝えたい
俺はカウンターの中に立つ女の子を睨んだ
…ったく バイトだからって甘えるなよ
社会人として しっかり仕事してくれよ
そんな俺の恨みと訴えを目力に込めると
女の子は 怯えて後ろを向いた
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