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何一つ問題の無い日々、普通に暮らしていた礼人の周りに問題が起きた。
ただ普通に生活していただけなのに霊力が目覚めてしまったのだ。
それがなぜ急に目覚めたのかというとそれは分からないが、ただ芽を出していなかった種が突然芽を出したように、何か理由があった訳ではない。
だが、この突然の霊力の開花が礼人を不幸にする。
見知らぬ人が家にいるようになり、時には飼ってもいない動物が徘徊するのだが、子供の礼人はその見知らぬ人と動物を追い出すのではなく、親戚のおじさんおばさん、ペットのように接していた。
しかし、それを礼人の親は小学生になった途端に妄想癖が付いたのかと思ってしまう。
なぜ、霊力を持つ祖父と子供を手にした親がそのように思ってしまったかのか?
それは礼人の親は霊能者では無かったからだ。
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