異世界の世界

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その観点から、考えても今日の進行はここまで、後は見張りの兵を立てて、みんなを休ませてから、 「それでは我々は、明日の陣形に付いて話し合いましょうかな」 自分達は明日に向けての会議を始める。 「アフレクションネクロマンサー様、今日の御活躍、心より感動を覚え感嘆に尽きます……この間の、アフレクションネクロマンサー様を疑うようなマネ、どうかお許し下さい」 「いえ、気にしないで下さい。アフレクションネクロマンサーと言っても、私は悪霊とか妖怪に対して特化しているだけで、もしも肉弾戦になれば、私はみんなに守って貰わないといけない程に貧弱ですから」 最初の、心許無いという態度を取ったことに謝罪をしてくれ、それに対して礼人は一切気にしていないので、社交辞令的にお互いの信頼を気付くための挨拶に変えると、 「ありがとうございます。それでなのですが……」 彼もまた、礼人の意志を汲み取って、堅苦しくならないように話を進める。 「明日から森の中の見渡しの利かない、足元が不自由な所を進みます。今までは平地だったので隊列をそこまで考えずに進めましたが、四列で進んで行く事になります」 「となると……横からの奇襲がネックになるという事ですね?」 「そうです。それと同時に鉄騎兵は怪我というが概念が無いせいで、例えば崖上から転がって我々に突撃して、そのままなし崩しにして我々を襲います」 それは、厄介な戦法であり自分達の利点を生かした戦い方であった。
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