15人が本棚に入れています
本棚に追加
「やはり、敵の数が少ないと思いましたか」
「相手には、自分の実力はバレているはずです……もし、進行を止めたいというのなら、山ほどの鉄騎兵を送って来ても、何ら不思議ではありません」
ここまで苦戦する事無く来れた事を喜び分かち合って、責任と立場という重荷を肩から降ろして談笑という訳にはいかなかった。
「だとしたら、鉄騎兵を送って来ないのは単純に数が足りないか……」
「兵力を温存して戦略的有利、地形的有利に立った時に、一気に勝負を仕掛けるか……」
二人は眉をひそめて、森の中に続く道を見つめ、
「もしも…私達が蛇のように細長い隊列を組んで進んだ時、アフレクションネクロマンサー様は、みんなを守ることが出来ますか?」
「鉄騎兵だけなら、何とかする自信はありますが……さっき言った通り、岩とかの物をぶつけられるとかになると……」
この道中の先で、起きるかもしれない戦いに……
「フレンさんの勘は……何て言っているんですか?」
「……そういう風に聞くという事は、君の予知能力は優れているんだね?」
「私は第六感に、霊力にマナがあるお陰で、勘は人並み以上にあります」
不吉な物を感じていた。
最初のコメントを投稿しよう!