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フレンの瞳には、輝く希望の光が瞳は宿っていなかったが、
「リーフさんにも言われました……英雄になって欲しいと……」
決意の炎が力強く燃えている。
苦難に立ち向かい、苦渋を舐め続け……みんなに散々命を張れと言って死なせて来ても、
「あぁ、英雄は多くの人の死で成り立っている……」
みんながフレンを慕うのは英雄だから、多くの者達の血で真っ赤に染まり、真っ赤な罪で重くなっている御旗を掲げる事が出来るから。
「君が英雄の道を行くというのなら、この戦いで死んでいくのを受け入れられるだけの器になるんだ」
こうしてフレンの訪問は終わり、再び一人だけの時間で籠の中で横になって……
「本当にそうなのか……攻城戦……それが、想像すら出来ないす戦いになるのは分かるけど……本当にそうなのか……」
フレンとの会話で、感じた事を独り言として吐露するのであった。
それは、フレンの言っている事が大げさ過ぎるとか、鉄騎兵がメインなら攻者3倍の原則は成り立たないとか言っているのではない。
「本当に攻城戦が……この恐ろしい予感を掻き立てているのか……」
もっと違う何かに、礼人は怯えていた。
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