異世界の世界

118/133
前へ
/1028ページ
次へ
だが、意識の中で話した相手は違う。 お腹空いたと言っていたので、餓鬼の類の可能性もあったが、意識がしっかりして、仲間同士で会話していた所を考えると、ゾンビまでとは言わないが、何か手を加えられた化け物なのかもしれない。 礼人は起きたばかりとはいえ、この状況でのんびりしてはいられる訳も無く、まだ眠気が残る体を起こして、籠から降りると、 「フレンさん」 「あぁ、おはよう。良く眠れたかい?」 目の前にいたフレンさんの方へと駆け寄る。 「どうしたんだい?」 そんな、朝からイの一番に自分の方へと駆け寄るアフレクションネクロマンサー様に、フレンはキョトンとしてしまったが、 「フレンさん……人を食べる化け物って知っていますか?」 「……リザードマンは、場合によっては私達を捕食しますが……朝から、何でそんな物騒な話を?」 「みんなを呼んで貰えますか」 「すぐに」 アフレクションネクロマンサー様の質問に嫌な事を覚えたフレンは、ベルガ達を呼びに行くのであった。
/1028ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加