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「こらっ!!いきなりはダメだろう!!」
「よいよい」
突然飛び出した銀の矢に皆が驚くかと思ったが、驚くどころか誰がやったのかすぐに分かったのか一人の男に視線が向く。
「ふふっ、すみません。あまりにも楽しそうだったのでついつい」
青い目とブラウンの髪を持つ男が悪びれること無く、二月のように礼人の側に座ると、
「アニーさん……」
礼人はその男のことをアニーと呼んだ。
青い目とブラウンの髪を持つ男……アニーは親指と人差し指、それに中指の三本を伸ばすと、
「ただし鍛錬を怠ったりすれば……」
親指と中指の間に銀の紐が伸び、そこから人差し指をたたむと、小さな弓矢みたいな形が出来上がり、
「一生雑用係で終わってしまいます」
たたんでいた人差し指を勢いよく、デコピンのように放つと先程飛んで来た矢のように的を再び撃つ。
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