アフレクションネクロマンサー(下書き)

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アニーは遊びの片手間に小さな弓矢を作ったようであったが、この小さな弓矢を作るのにも集中力と形を維持するだけの霊力が必要になる。 それを遊びの片手間に作れるアニーは俗な言い方だが、天才の類と言える。 「もう一回やります!!」 礼人はアニーの言葉に奮起して再び目を閉じ、手の平に手中しようとしたが、 「それはいけませんね、礼人」 アニーは礼人が再び霊力を形にするのを止めた。 「良いですか礼人、現在では現世に黒い海は溢れていないお陰で昭和のような妖怪ブームは起きていません。けれど、黒い海は現世に溢れていないだけでしっかりとあります」 「……はい」 「いい返事です。では、私が言いたいことの続きをどうぞ」 「……我々霊能者は非常事態に備えて、その身を万全に期しておかなければなりませんが、今日は大晦日で霊験あらたかな日だから……」 「そうじゃ、今日は霊験あらかたな、この日なら悪霊も出て来ないであろうから、我が孫がどれほど成長したのかを皆に見て貰おうと思って、無理を許したということじゃな」
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