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よくよく考えれば、これだけの事をして彼女が無事なのは奇跡とも言えるし、下手をすれば、彼女の精神はどこかで燃え尽きていたかもしれない。
そんなことに、何故気付けなかったの自分に落胆するが、
「アフレクションネクロマンサー様…それは、あたしも……」
「えぇ、それはあなたもアフレクションネクロマンサーになれるという事です」
自分が危機的な状況に陥っていた何て露も知らずに、リーフは花が咲いたかのように嬉しそうにし、
「あの…もしよければ」
「えぇ、リーフさんがその気が無くても教えます」
「ありがとうございます!!」
リーフは勘違いしているが、礼人のそれは、格好付けた言い回しをしたのでは無い。
例えここでリーフが遠慮した所で、何が何でも教え込むつもりでいる。
霊力が発芽したばかりのリーフには、悪霊に対抗する術をまだ知らない果実。
甘い甘い匂いを漂わせて、周囲にいる悪霊……赤いモノを呼び込んでしまうの火を見るより明らかで、状況が状況だったとはいえ霊力を発芽させる原因を作ったのは自分である以上、
「リーフさんの為に、一つ特別な武具を作ります」
「本当ですか!?」
責任を取らなければならない。
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