異世界の世界

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「私…さっきもそうでした……大切な所でも、お父様の娘だから相席させて貰えて……でも、何かが出来る訳でも無くて……出来る事と言えば障壁を張ったり、補助をする事だけ……お父様の娘じゃなければ、私はただのエルフの娘でしかなかったの……」 リーフは、自分の立場をしっかりと理解している。 「だから…いつもアフレクションネクロマンサー様に憧れていたの。みんなの為に力を使い、みんなの為に戦い……誰かの為になれることをずっと憧れていたの……」 (あぁ…この人は……) 先程から浮き足だっている理由が、少しだけ分かった。 彼女の想いは決して自尊心とかではない、何も出来ない自分を変えて、みんなの為にありたいと願う彼女の気持ちに…… (それは間違っているんだよ……) 礼人は、リーフが間違った考え方を、やっぱりしていると困ってしまう。 リーフは自分が手にした力を、物語の中のアフレクションネクロマンサー様と勘違いしている。 世界を変えられる力、運命を変えられる力……きっと夢のような力に思っているのだろうが、それは違う。 リーフが手にしたのはいわば銃。 周りのみんなが剣しか持っていないのに、自分だけガトリング砲を手に入れた状況。
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