アフレクションネクロマンサー（下書き）

異世界の世界

他の者より圧倒的な力を手にした事は間違い無いが、それで野菜を育てる事が出来るであろうか？

圧倒的な力で、相手にガトリング砲を突き付けて食料を奪うことは出来るかもしれないが、野菜に銃口を向けて早く育てと言って、育つ事なんてありえない。

そんなのは当たり前の話で、あまりにも小馬鹿にしているように思えるかもしれないが、リーフは自分が手にした力の質を理解していない。

「リーフさん…あなたの思っている通り、この力はとても素晴らしい力です。きっと、今まで出来なかった事を出来るようにしてくれるモノです」

この力のややこしい事は礼人が言った通り、今まで出来なかった多くの事が出来るようになってしまう事。

今まで自転車で隣り町へ行って、小さなカゴの中にちょっとした物を買うのが精一杯だったのに、いきなり車を運転出来るようになって隣の県に移動出来るようになって、沢山の荷物をトランクにしまえるようになるのは事実。

事実、出来るようになってしまうから気も大きくなるだろうが、

「けれど、その出来るようになったからといって、全てが出来るようになる訳じゃないのは分かって下さい」

車で空を飛ぶ事は出来ない、海を疾走する事も出来ない。

車に乗って遠く遠くの国へと行くのなら、ガソリンの量や食料に、車が壊れた時の事等、下準備をしっかりしないといけない。