15人が本棚に入れています
本棚に追加
「溶鉱炉の全部に火を入れているので、ここはこれから息苦しくなります……もしかして、アソリティの剣でしょうか?後で、届けさせますが」
本当なら、数か月掛けて揃える物を急ピッチで用意する為に忙しいらしく、
「親方!!本当に全部の鉄を溶かして良いんですか!!」
「あぁ、全部だ!!それと届けられた鉄も全部溶かせ!!……申し訳ありませんが、私もやらないといけないものでして……」
邪険とまでとは言わないが、話をすぐにでも終わらせようとしてくる。
ドワーフ総動員で行われている作業の指揮を執らないといけないのだから、長い時間を掛けるなんて以(もっ)ての外(ほか)、短い時間でも余程の事が無ければ、後にして貰いたかったが、
「ごめんなさい。でも、アフレクションネクロマンサー様の話を聞いて欲しいの」
「アフレクションネクロマンサー様?」
姫が来たことに気を取られて、側にいる人物に気が回らなかったが、側に経っている人物の容姿が、自分が知っているアフレクションネクロマンサー様そのもので、
「これは、失礼を致しました……戦場での話は聞いていますし、それと武具に付いても聞いています」
戦場から生きて帰った者から回収した武具も調査していた。
最初のコメントを投稿しよう!