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「みなさんが作った物にですから一人ではありませんが、最後の仕上げを務めさせて貰えればと」
「ご協力いたします……が、アソリティの剣は特殊な鉱石を使うのと、繊細な工程を必要とするので…………明後日までには、責任持って二本ご用意致します」
明後日までに二本……たったの二本だけかと思うかもしれないが、親方の険しい顔から察するに、その二本を作るにもかなり無茶をするのは分かる。
「お手数をお掛けします」
魂が協力してくれたから、通常の武具でも劇的な力を見せてくれたが、通常の武具に霊力を付与させても許容量が低く効力も薄くなって、鉄騎兵に対してのカウンター兵器と言えるような代物にはならない。
リーフが持っていた大剣、アソリティの剣ならマナの代わりに霊力を込めれば、それだけで誰でも鉄騎兵に対してアフレクションネクロマンサーばりの戦いが出来ると算段したのだが、
(特殊な武器何だろうとは思っていたけど、そこまで貴重な代物だったのか)
こうなってしまっては、アソリティの剣はビレーさんに預けてしまうのが良いのかもしれない。
自分が使うには余りにも大きく、あの身の丈ほどもある大剣を扱えるのはオークくらい。
となれば、誰に扱わせるかはビレーさんに任せるのが一番だ。
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