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「……自分がみんなの為にというのはさ。時々、立場だからって義務的に思っちゃう時があるんだけど……こうやって、他の人がみんなの為に献身的にしている姿を見ると、自分も支え合わなきゃって……」
「うん……」
霊能者として人を救うというのは、特別な人間にしか出来ない事ではあるから、誰かを救っているというのは実感しやすいのだが、それと同時に、自分しか出来ないのだから、やらざるを得ないという気持ちを抱いてしまう。
この特別な力は傲慢にもなりやすし、虚無感に襲われることもある。
とても厄介な力を授かったとも思うが、その力を戒めにして己を律すれば、
「リーフさん。時間も出来たので、少し霊力の練習をしましょうか」
「はい!!」
きっと、精神的な面でも成長する事が出来るはず。
________
「それでは、霊力の簡単な鍛錬を行います」
「ここでですか?」
アフレクションネクロマンサー様の力.
それは自分達にとっては特別で、神話のような力なのに、
「初めてなら、これくらいから始めるのが丁度良いんです」
「はぁ……」
どこか森の中に奥深くとか、洞窟の中とかを案内して欲しいと言われるのかと思ったのに、
「最初は私がやるので、少し見てて下さい」
そう言って、アフレクションネクロマンサー様はベッドの上に寝転ぶと気持ち良さそうに眠り始めてしまう。
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