異世界の世界

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「……あなたは、ゆっくり成長して下さい」 間違い無く、リーフの体にも何らかの異変は起きるはず。 だが、自分みたいに死に急ぐような無理な真似をしなければ、長くは生きられるはず。 (…そう……それで良いはず……だって、自分はリミィの代わりに来た存在なのだから……) リミィが自分に代わってあっちの世界を護るのなら、こっちの世界は自分が護れば良い……リーフは、自分とリミィの後釜として、新たなアフレクションネクロマンサーとして、みんなを導く役目をすれば良い。 スゥスゥと気持ち良さそうに眠るリーフの横で、 「ちなみに、その鍛錬を積んでいけば……」 礼人の周りに淡い光の蝶が舞い踊り、その中で手の中でスライム状のマナを作り出し、 「目を開けたままでも、椅子に座ったままでも鍛錬を積めるようになります」 霊力とマナを別々にして、命を削りながらも鍛錬を始めるのであった。 ________ (……なんだろう) いつもと違う夢の中。 赤い夢に苛まれていた時のように、意識が残る夢の中のような夢の中。 けれど、いつもみたいな苦しみを伴う夢の中では無い、静かで心地良くて……まるで月の光に包まれたかのように穏やかな夢の世界。
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