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アフレクションネクロマンサー様は、自分の事を見くびっている訳では無いのだろうが、どこか過保護というのか……自分を守ろうとしているのは分かるけれど、
「ご指導よろしくお願い致しますね!!」
周りに守られてばかりでは、自分はいつまでも前に進む事は出来ない。
念入りに念押しをして、鍛錬の約束を取り付けてたのだが、
「ちなみにアフレクションネクロマンサー様は、今日はどうなさるか決めていますか?」
「えぇっと……こういう時って、皆さんってどうなさるんですか?何かする事があれば手伝いたいのですが……」
(……やっぱりそうですよね)
ここで、鍛錬をするので一緒にしましょうと言わないのが、礼人らしいというのか、何というのか……
「それでしたら、炊き出しの準備を手伝いましょう。みんな昨日から準備し続けているでしょうから」
けれど、誰かの為になろうとしている礼人の姿に、リーフは微笑むのであった。
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そうして、最後の一日を慌ただしくも平和に過ごし、さらに次の日を迎えて、出立前に約束のアソリティの剣を、親方から受け取ったのだが、
「これは……」
「お約束したアソリティの剣と……」
一つはリーフが持っていた大剣と同型の物であったが、もう一つはオークが持つには小さい剣であったが……
「ビレー様に言われてお作りした、アフレクションネクロマンサー様の為の剣でございます」
礼人が持つには、十分な大きさの剣であった。
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