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貴重な水。
これを果実酒で割らずに飲めるのは、リーフ達の計らいのよるもの。
果実酒を飲み込むことは出来るが、やはり飲むというには無理があって、飲むと口を押えてしまう。
最初は、飲めないなら仕方ないと、真水を飲ませて貰っていたが、
「アフレクションネクロマンサー様の御活躍のお陰で、我々の進行は想定以上に早く進んでいます」
今ではフレン達は、アフレクションネクロマンサー様の特権として、真水を渡している。
礼人の鉄騎兵を一人で始末を付けるというのは、コップに水を並々一杯に注いで飲み干しても、お釣りが来るほど。
一回一回の奇襲を受ければ最初は人数差でこちらで勝つが、間違い無く負傷者が出る。
負傷者が出れば、その分治療などで足止めを食い、足止めを食えばその分だけ日数も経つし、物資が減る。
いつも進軍する時は、最初は物量差で攻めるが、相手は何度も何度も奇襲を仕掛け、こちらに被害が出て疲弊している所に大軍で押し寄せる。
それは山の中で遭難し、小雨でじわじわと体温を奪われ、冷えた体が重く感じた所で、大粒な雨が体を叩き付けて、体力を奪って止めを刺すかのように……
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