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「死人が出た合戦場とかが良かったが…まぁこの時代開拓されてそんな場所は残っちゃいねぇがな」
秋水は片手で手印を組み何かを唱える。
「さぁ構えろ坊主。これから戦うのは歴戦の猛者だぜ?」
空気が変わりじめっとした嫌な風が吹く。
そして黒いモヤが集まり人の形を成している。
姿こそは見えないが確かにそこには居る。
「まずはお前さんのその眼をモノにしろ。じゃねぇと勝てねぇ」
「簡単に言うなよ…」
柾木は影から影斬を出現させ構える。
いつ相手が来ても良い様に中段で身構える。
木々の騒めきが止んだかと思えば柾木は一筋の斬撃を受ける。
刃が空を切る僅かな音で反応できたが相手の姿が見えない。
「何を呆けてる?相手は目の前にいるんだぜ?」
「目の前ったって見えねぇよ!!」
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