続・死神執事終

序

不老不死に興味はあるかと話題を持ち出された時の違和感。

その時点で既に奴の力の一部を埋め込まれていたのだろう。
それに病魔虚ノ大御神との時だ。
矢を構えた途端に夜だった視界は昼間の様に明るくなりクリアになった時。

度重なる違和感が全て繋がったのだ。
ではいつから柾木の眼に特殊な能力が身についたのかと言う疑問に至る。
それは柾木自身も把握はしていない。
急にだ。
急に今回の一件で開眼したのだ。
元々備わっていた場合もあるし、陽平の様に後天的に魔眼を手に入れた場合もある。

元々備わっていたのならば冬夜の言っていた【私の力を分け与えた】と言う言葉から、柾木は元々ある魔眼に冬夜の力が働き覚醒したのだと考えるのが妥当だろう。
だが違った。
最後の美沙が連れ去られる一言。
その目を大事にね

与えられた力は二つあったのだ。
誰かを支配する眼。
全てを見通す眼。