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牢屋から抜け出す時は冬夜から与えられた眼を使った。 そして冥府の古道、断罪道では美沙から与えられた千里眼を。 そして断罪道で冬夜から与えられた支配の眼と言う与えられた能力である罪を断ち切り見事脱出したのだ。 そして次に能力だ。 秋水も言っていたが万物を見通す眼。 千里眼だろう。 それもかなり力の強い物だ。 未来を見透かす眼。 一度死んでいると言う言葉から柾木はその未来を視たのだろう。 「じゃあ、この戦いの結末も…それこそこの先どうなるかも全部視たってこと?」 美羽は腕を組み言葉を続ける。 「逆に言えば未来がわかってるならそれとは違う行動をしたら勝てるってことでしょ?」 その言葉に秋水はため息を吐く。 「お嬢ちゃん。話の腰を折る様で悪ぃがよ?因果律って言葉を知ってるかい?」 またしても秋水は顎を撫でながら訊ねる。 癖なのだろう。
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