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その言葉と態度に美羽は少々ムッとする。
それも仕方ない。
見た目は昇なのに喋り方や仕草はまるで違うし大人びていて若干人を小馬鹿にした様な飄々として口調が軽いのだから。
「今っていう現在がある。んで坊主が視た未来がある。言ってる意味わかるかいお嬢ちゃん」
「現在の事象が未来という結果になってなる。でしょ?」
「お見事」
「あの、質問良いですか?」
愛は気まずそうに手を挙げる。
「その千里眼で視た未来は決定事項なんですか?」
「さぁねぇ、坊主の使い方次第じゃないのかい?んで坊主。うちの娘の千里眼は使いこなせてるのか?」
「その為にしのさんに頼んで冥府の古道に行ったんです。感覚を研ぎ澄ませる様に。でもまだ不安定だし、視えるのは断片的だしハッキリしないし」
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