姥捨て山

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「お母さん、一人になるのが怖かったら俺と付き合う?あっ、子供の前でこんなこと言ったらいけないか」  お母さんはますますポタポタと涙を落とす。 「返事はチョコレートケーキを食べながらいいます。先週、とても美味しそうだった」  一カ月後、僕は学校から帰ったら玄関におじさんの靴があるのが分かった。 「おじさん、来てるの?」  おじさんとお母さんはキスをしていた。僕に気付くとぱっと離れる。 「あれからそんなに経ってないよ。早すぎない?」  僕はそう言って照れ隠しに笑った。  終わり
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