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大晦日の喧嘩
大晦日。
義弟の車であれこれ買い出しに行った。
義弟が運転、助手席に義父、後ろに私と元旦那。
そんな中、義弟が車をこすってしまい、無言ではあったが見るからに不機嫌になり、不穏な空気が。
そんな中、元旦那が「車の中の温度が暑い」なんて言うもんだから、車の持ち主でかつ運転していた義弟は更に不機嫌に。
帰宅して義弟はすぐ自室に篭り、
「夕飯いらない」
とのこと。
大晦日、この家では毎年お寿司を食べる、なんて決まりがあったので、この日はお寿司を買って来ていた、が、なんと義父が驚く発言をした。
「おい!あいつが部屋から出てくるまで寿司には手ぇ付けるな!!
この寿司は、あいつに捨てさせろ!!!」
…耳を疑った。買ってきたばかりの寿司を捨てさせろ!??
はい???
因みに義父が言うことは絶対らしく、一同は寿司に手をつけられず、大晦日はカップ麺を食べた。
翌日元旦、やっと義弟が部屋から出てきたため、寿司は夜食べられたが、シャリの部分が案の定硬くなっており、ネタも鮮度が落ちていた。
やはりその日のうちに食べるのが一番美味しいんだな、と思い知らされた。
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