一、

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痛覚が猟師をやうやく金縛りから解ひた。彼の腕に何か、不気味に大きく、黒々とした獣が噛み付ひてゐるのが分かつた。 猛烈な痛みを感じながらも、彼は手に持つて居つた銃で其れを叩ひた。 少し驚ひたやうに獣が跳び退ひた、其の隙に、彼は銃をぶつ放して脇目も 振らず逃げ出した。
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