40人が本棚に入れています
本棚に追加
JUDGE2:JUDGE
「JUDGEー連れて来ましたよー」
慣れたように洋館に近づいて行った男性は、中に入るなり大声でそう叫んだ。
その洋館は中までも真っ黒で、まさにBLACK JUDGEと呼ばれるにふさわしい場所のように感じた。
というか、JUDGEって……人の名前?
私がキョロキョロと辺りを見回していると、視界の端にこれまた黒い何かが映った。
「時間通りだな」
凛とした綺麗な、それでいて可愛らしい声が私の耳に届いた。
「え、子供……!?」
声を辿って視線を移すと、少し離れたところに、少年が立っていた。
最初のコメントを投稿しよう!