JUDGE2:JUDGE

1/2
前へ
/127ページ
次へ

JUDGE2:JUDGE

JUDGE(ジャッジ)ー連れて来ましたよー」  慣れたように洋館に近づいて行った男性は、中に入るなり大声でそう叫んだ。  その洋館は中までも真っ黒で、まさにBLACK JUDGE(ブラック ジャッジ)と呼ばれるにふさわしい場所のように感じた。  というか、JUDGE(ジャッジ)って……人の名前?  私がキョロキョロと辺りを見回していると、視界の端にこれまた黒い何かが映った。 「時間通りだな」  凛とした綺麗な、それでいて可愛らしい声が私の耳に届いた。 「え、子供……!?」  声を辿って視線を移すと、少し離れたところに、少年が立っていた。
/127ページ

最初のコメントを投稿しよう!

40人が本棚に入れています
本棚に追加