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「あの! JUDGEさん!」
部屋を出て、ホールに行くと、早速JUDGEさんの背中を見つけ、声をかけた。
JUDGEさんは私が来たことに気が付いていたのか、「ああ、待っていた」と言ってこちらに歩み寄ってきた。
「ごめんなさい。私、昨日の昼から今までずっと寝ていたみたいで……」
「いや、気にするな。疲れていたのだろう。精神の疲れというのは気づけない人間も多いからな」
怒っていない様子のJUDGEさんの様子に安堵していると、彼は「突然で申し訳ないが紹介したい奴がいる」と言って2、3歩端に寄った。
紹介したい奴?
これから来るのかな。
そう思ってふと下を向くと、自身の目の前に靴が見えた。
当然、端に寄ったJUDGEさんのものではない。
私は驚いてぱっと顔を上げる。
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