JUDGE30:γ

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「あの! JUDGE(ジャッジ)さん!」  部屋を出て、ホールに行くと、早速JUDGE(ジャッジ)さんの背中を見つけ、声をかけた。  JUDGE(ジャッジ)さんは私が来たことに気が付いていたのか、「ああ、待っていた」と言ってこちらに歩み寄ってきた。 「ごめんなさい。私、昨日の昼から今までずっと寝ていたみたいで……」 「いや、気にするな。疲れていたのだろう。精神の疲れというのは気づけない人間も多いからな」  怒っていない様子のJUDGE(ジャッジ)さんの様子に安堵していると、彼は「突然で申し訳ないが紹介したい奴がいる」と言って2、3歩端に寄った。  紹介したい奴?  これから来るのかな。    そう思ってふと下を向くと、自身の目の前に靴が見えた。  当然、端に寄ったJUDGE(ジャッジ)さんのものではない。  私は驚いてぱっと顔を上げる。
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