半年後の未来

はじまり

　　　新型のウィルスは、毎日の生活を脅やかすくらい、じわじわ、私たちを犯している。
　恐怖は無知とその拡散の連鎖から始まる。
　今は、令和2年4月14日だ。
　私たちはマスクを買い求め、あらゆるペーパーを買い占め、消費者の、欠乏感はオイルショック時の昭和の様相を呈している。
　ても、家庭人である以上、家族のために必要量をやはり買うことは義務付けられる。これは仕方ない。

　半年後の世界を夢想して見よう。
この、先がまったく見えないトンネルを越えた後の世界を。

　わたしはそんなに想像力がある方ではないが、私には確実に見える。オリンピックの聖火と日本の経済的な復活と個性的なカルチャーの繁栄を。