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ふわふわした気持ちであなたを待つ。
ちょっと早く着くつもりだったの、長く待つ気なんて無かったの。だってあなたはたいてい気が付いて、待たせた事を気にするんだもの。
なのに駄目ね、あなたとの時間が始まるドキドキをこんなに持てるって贅沢なのかも。待ち合わせ時間を間違えた事にしても良い?
私が居るのに気づいて、ほら、あなたは慌てて駆けて来る。
気遣う言葉にかぶりを振るわ。私が泣き虫だって知っているあなたはこう聞いたけど。
「泣いているの? 」
そう思うわよね、私の眦に涙が滲んでたもの。
「ううん、昨日眠れなくて。あくびをしていたの」
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