塚田(3)

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塚田(3)

 会場へ向かっている途中、屋台でかき氷を買ったところの朝山を見つけた。 「あれ、先生」  塚田は気づかないふりをしていたが、向こうから声をかけられた。 「おう。越田と村川は?」 「あいつらなら仲良く花火みてますよ」 「そうか。青春しているんだな」 「俺だって青春してますよ」 「それもそうだな。お前らは青春真っ只中だ」 「夏だけど心はいつでも青い春ってことですね」 「なに言ってんだお前?」 「夏の暑さのせいですかね」 「かき氷食って頭冷やせ」 「了解です」  朝山が軽く頭を下げ、笑みを見せた。  
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