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探し物の正体
「あぁ、そんなとこにあったのね」
「こ、これ、どういうことですか?」
「どういうって……私の主人ですけど」
既に白骨化してしまっているけど。
私は大切な壊れ物を扱う様に頭蓋骨を拾い上げ抱き締める。
ずーっと探していた物がやっと見つかった。
いいえ……隠し事、か。
「け、警察に電話を!」
慌てて警察に通報しようとしている。
でも、震えてなかなか番号を押せないみたい。
そうだった……こうなることが分かってたから
私はここに人を入れなかったんだっけ。
あまりにも時が経ちすぎて、そんなことも忘れてしまっていた。
あれから何年経ったのかしら?
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