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聞いている間、ビーワンの胸元のランプはずっと黄色に点灯中。ケントとミクの関係性を模索した。何度か神楽家に遊びに来ているケントをビーワンは来るたびリサーチを繰り返していたため、ケントの性格や考えなど必要なデータは揃っていた。
「ミクさん」
突然ビーワンが話し始める。
「ケントくんにはマッコウからムキアッテクダサイ。ミクさんがテをヌイタリ、テカゲンシタコトハ、ケントくんはスベテオミトオシデス」
「何で? だってシュートまでいかなくて最初に怒ったのは向こうだよ? それにハッキリわかるようにスルーなんてしてないし」
「ケントくんはミクさんのジツリョクをシッテイマス」
「あたしだってケントくんの実力知ってるもん。ビーワンはケントくんが好きだからケントくんの味方なんだねッ。あたしはね、ケントくんより上手だと思ってるから、自慢するのイヤだったんだよ。女のほうが上だとまわりから悪口言われるし、ケントくんより上手く見せたくなかったんだもん! そんな女心、ビーワンはAIだからわからないわよねッ!」
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