ビーワン導入

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「ただいまぁ!」 「オカエリナサイ。ミクさん」 「ただいま。ビーワン。今日ね、ケントくんと一緒にサッカーしたの。いっぱいおしゃべりしたの。ビーワンのおかげ。ありがとう」 「イイエ。ドウイタシマシテ」  神楽家にいるAI ロボット〝ビーワン〟 ミクが、B級品の中で1番カッコいいロボットという理由からビーワンと名付けた。 「お母さん。今日のご飯はなぁに?」 「今日はお父さんには肉じゃがと高野豆腐。ミクとお母さんは肉じゃがとほうれん草の胡麻和えとサラダ。ビーワンがレシピ考えてくれたやつよ」 「じゃあ間違いないね。ビーワンがちゃんと個々に栄養を考えてくれるから助かるね、お母さん」    ミクたちが信頼するビーワンとは。製造過程でB級品になってしまったAI。本来AIというのは常に学習し的確な答えを導く。しかしAIを造る工程で何らかの不具合により、検査で弾かれるものもある。
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