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「ごめんなさーい」
結局。彼からの告白は断った。
単純に私のタイプじゃないし、恋愛に興味がないから。
「うふふ」
私の謝罪に返答せず、彼は笑いながら保健室を後にした。
下半身を晒したまま……。
「あの人。あのまま帰していいんですか?」
保健室の先生に聞いてみる。いやよくないのは分かってるけどさ……。
「大したことなかったみたいだから大丈夫でしょ。軽く骨にヒビが入っているくらいだから?」
全然大したことあるね。っていうかあの調べ方でよく分かったね! 凄いね先生!
でもさ、骨よりも下半身が……。
「いえ、先生。あの人パンツも履かずに出ていっちゃいましたよ。大丈夫じゃないですよ?」
保健室の床に乱雑に並べられたブリーフとズボンを眺めながら言った。
「いいんじゃない? 昨日も二人……いや三人かな? すっぽんぽんで歩いている子がいたし」
もう辞めようかなこの高校……。
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