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そんな悪夢から一週間後の今日。
放課後。帰り支度をしている私にクラスメートが声を掛けてきた……。
「ねぇねぇあづみん! 三年生の先輩達が呼んでるポヨよ」
腹立つからそのしゃべり方やめろ。
「ありがとう!」
心の中でくたばれと呟きながらお礼を言う私。
「プル~ン!」
意志の疎通ができない謎の生命体はクラゲのように掃除道具入れへと漂っていった。
クラゲはひとまず置いといて私は廊下へ出た。
すると、三人の女が立っていた。
姿はあれだ。昭和のスケバンだ。
一人は金髪のロングヘアー。
一人は昔の何とかちゃんカット? な髪型。
一人はデブ。こいつだけミニスカートだ!
スケバンって漫画で見たことあるけど、現代で中々お目にかかれない。ちょっとドキドキしてきた……。
「あんた。一年D組の安土加奈子だね?」
金髪が話し掛けてきた。この人がリーダーっぽい。しゃべり方もスケバンだ! わぁ!
「はい」
「ちょっと体育館裏に来な?」
みんな体育館裏好きだなぁ……。
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