プロローグ

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あぁ、俺なんか生まれて来なければよかった。今だからこそそう思える。 この世にいて世界のいろいろな矛盾を知った。特に善と悪については本当にたくさんの矛盾を知った。善と悪は人と状況によってよく入れ換わる。 例えば、戦争で人を殺したとしよう。殺した人は自国では英雄とされるが、敵国では悪者扱いされる。 この様に、善と悪とはよく入れ換わる。つまり、善悪は人が決めるものではないのだ。 もし、その善悪を決める者がいるとするならば、その者は神としか言い様がないであろう。そして、それは俺の中にいた。
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