NO TITLE 

3/65
前へ
/65ページ
次へ
「春馬。と、さ、最近いつした?」 途端に息が詰まる。いつした? いつした?そう聞かれてなんと答える?いつした。最後にセックスしたのがいつか、それともマスターベーションしたのはいつか。 聞きたいのがセックスしたのはいつかって事。そんなのは考えなくても分かる。 けど。 「ん?1時間前。お前は?」 分かるけど本当の事など答えられるわけがない。事実、君からの連絡を待っている間に一回抜いたし。僕は寝起きでそのまま自慰に浸る事が多い。大抵寝起きは勃起しているし、エロい夢を見た日なんか、夢とリアルのはざでマスかきながら次第に脳がクリアになっていくのに、無理やり夢の続きをつなげて射精するのが好き。 君に電話で起こされるのが好きだよ。真面目に働いてる張りのある声、なのに僕はぼやぼやした頭で自分の勃起したペニスを握ってる。 背徳感。 たまらなく、好き。 君の事もたまらなく好き。 「はぁ?1時間前だぁ?相変わらずエロ垂れ流しだなお前は。それ、は、…あの人としたのか」 電話越しに彼の意識が僕の股間に集中しているのが分かる。いたぶられる僕を想像して、最奥まで太いペニスを咥えこんでる僕の穴を見てる。君の手が僕の勃起したペニスに伸びてくる。君はパンと張った陰茎を根元へ向かって指を滑らせ、他人のモノを咥えこんだままの結合部を僕の玉袋と一色たんに撫でまわす。君の綺麗な手が卑猥な体液で濡れて滑って。その手でまた僕のペニスを刺激する。 我慢がきかなくなった君は、一気に僕の口にペニスをねじ込む。 こんな事を想像しながら昨日やってたよ。僕はもう何度も何度も君に抱かれた。僕の頭の中で何度も何度も君は射精した。 「してない。しばらくしてないよ。する気もないしその気にならない。僕はお前としたいんだって言ってるだろ?」
/65ページ

最初のコメントを投稿しよう!

49人が本棚に入れています
本棚に追加