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そう言って驚く彼女の顔を私は良く見つめるとその表情の意味を理解した。
彼女は受験の時に受験票を無くして今にも泣き出しそうだった子であったのだ。
「あぁ、あの時の女の子だ。お久しぶり。」
私がそう言うと彼女はまた泣き出して言った。
「私君のことずっと探してたの!あの時は本当にごめんなさい!私のせいで受験に間に合わなくなっちゃって…ずっと謝りたかったの…謝っても許される事じゃないのは分かってたけどそれでも謝りたくて…」
「探すのに集中して時間を見てなかった私も悪いから。全然気にしてないよ。」
私は彼女に、笑顔で言った。
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