ささくれ虫の被害者Iさんの話

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 皆さん一度はささくれができた事、あるのではないでしょうか。乾燥した冬場や皿洗いなどが原因で、主に手の爪の横の皮膚が少しめくれた状態になる、あれです。乾燥肌の人は年中悩まされているかもしれません。一度出来ると凄く気になりますよね。近くに爪切りがあればすぐ取り除いたり出来ますが、そこまでするのは面倒くさいと思う方もいるでしょうし、それに出先で見つけてしまったらもうお手上げという人がほとんどではないでしょうか。このささくれって無理矢理むいたりすると上手くいかなくて血が出る事もありますし、本当に厄介です。しかもこの傷が悪化すると()んでしまうケースもあるのだからたちが悪い。なぜささくれの話をこんなにしているのかというと、私の指にささくれが出来たから「この鬱陶(うっとう)しさを誰かに分かって欲しい!共感して欲しい!」……というわけではないのです。  話が飛ぶのですが、今って世界がどんどん狭くなっていってますよね。もちろん比喩(ひゆ)です。外国のお菓子とかお酒とか日本でも簡単に手に入る様になりました。便利で嬉しい限りです、飛行機ありがとう。でも人や物の行き来がどんどんインターナショナルになると怖い事も出てきます。未知のウイルスなどの蔓延を助長する危険が出てくるんですね。でも今回は目に見えるもっと大きい生物、虫のお話です。最近だとヒアリとかセアカゴケグモ辺りが有名でしょうか?実は少し前に新種の虫が日本に持ち込まれてしまったらしいのです。通称()()()()()。ようやくささくれの話と繋がりました。そしてこのささくれ虫の最初の被害者といわれているIさんと診察したお医者さんにお話を伺う事が出来たので、それを元にこれから書いていきたいと思います。
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