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牛乳で満腹になったのか、一時間も経たないうちにソファに丸まって寝息を立てていた。すでに我が物顔でソファを陣取る姿に、大物っぷりを感じて苦笑する。
だがどうしたものか。
勢いで連れ帰ったものの、ずっと飼い続けるのは難しいだろう。平日の帰宅は大体この時間だし、朝も早いので散歩も厳しい。
そもそも俺の体力がない。回復するまでは置いてやるつもりだが、名前は付けないことにした。
「引き取ってくれそうな人、会社で探してみるか」
暖かい毛玉を撫でながら、呟く。手のひらに収まる温かな感触は、驚くほど心を安らがせるものだった。
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