黄金劇場の主役 Sentence.1

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 大きく頷きます。  二人はこの街に現れた魔導書〈グリム〉の一つ――『ラプンツェル』を回収しに来たのです。しかし不思議なことに『ラプンツェル』に対する事件の噂はなく、ここ最近になって『ラプンツェル』が引き起こしたような事件が起こりました。  事件とは、次々と美しい女性が殺されていく事件でした。  今までの魔導書は教会の人間だと知った瞬間、襲う物が多かったです。しかしラプンツェルはそれを知りながらも友好的に接してきました。果たして彼女は何を考えているのでしょうか。 「取り敢えず、ホテルに向かいます?」 「奴が何を考えているかは明日に分かる」 「あ、見てどうでした? どっちが可愛いと思います?」  デビル・ハンターは歩き出します。その後ろでシャルルは相変わらず、意地を張っていました。  果たしてチケットを渡したラプンツェルは何を考えているのでしょうね。あ、因みに渡したチケットは二階の特等席です。オペラグラスの一つや二つ買わないと駄目ですね。
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