水槽の外にいる彼

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水槽の外にいる彼

「ねぇねぇこっち向いて。」 彼が振り向いた。 『ん?どうしたの?』 「フフフ、今日も寝癖がすごいよ。」 『あっ髪の毛セットするの忘れてた!』 彼は慌てて廊下の向こうへ行った。 少しして戻ってきた彼の髪は、整っていた。 「ねぇ今日も帰り遅いの?」 『今日は遅くなるかも。なるべく、早く帰ってくるから。』 今日も彼は外へ出て行った。 「いってらっしゃい〜。はやくかえってきてね!」 彼が出て行った瞬間、もう恋しくてしょうがない。 早く早く帰ってきて。 待っていたら、もう窓の外がオレンジ色になってきた。 「早く帰ってこないかな。」 窓の外が暗くなり光の粒が見えてきた。 まだ、帰ってこないのかしら? 『ただいまー。』 「おかえりなさい!寂しかったよー!」 『今、夕飯用意するからな。』 「うん、楽しみ!」 彼が用意してくれたゴハンを食べる。 「おいしい!一緒に食べるゴハンが一番だね!」 かっこよくて優しい彼は、私の自慢の恋人。
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