タイムトリップの時間

プロローグ

いつの頃からか、僕は物理というものに異常な興味を持っていた。
幼稚園や小学校の皆が特撮ヒーローアニメを熱心に見ている頃には、よくその矛盾を指摘して、いたいけな友人達の夢を無惨に打ち砕いてみせたものだ。

「こんなことが起こるはずがない」
「物理法則に反している」
なんて。

今現在高校二年生の僕はやっと授業で物理を習う年齢になったわけだけど、物理に関しての興味は薄らぐどころかますます強くなっていった。

そうしてその延長に、このマシンがあるというわけ。