100人が本棚に入れています
本棚に追加
「使い道はまだ決めてない。とりあえず出来上がったら、俺が何分後かに行って、皆の前で完成を披露したら壊すかな」
夢と希望に溢れた使い道なんて、僕は持ち合わせてないんでね。
そのままを伝えると、驚きと悲しみが混じったような、激昂したいのに出来ないような目でまりあはこちらを見据え、スケッチブックにペンを走らせる。
『それだけで、壊すんですか?』
さらに続けて
『せんぱいの持っている個性には、人を救ったり、楽しませたりする力があるんですよ。私の個性は、誰を救うことも出来ないのに』
最初のコメントを投稿しよう!