ランチタイムを共に。

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「使い道はまだ決めてない。とりあえず出来上がったら、俺が何分後かに行って、皆の前で完成を披露したら壊すかな」 夢と希望に溢れた使い道なんて、僕は持ち合わせてないんでね。 そのままを伝えると、驚きと悲しみが混じったような、激昂したいのに出来ないような目でまりあはこちらを見据え、スケッチブックにペンを走らせる。 『それだけで、壊すんですか?』 さらに続けて 『せんぱいの持っている個性には、人を救ったり、楽しませたりする力があるんですよ。私の個性は、誰を救うことも出来ないのに』
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