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「みーくん、みーくん。あんたちょっと飲みすぎよ。そろそろ帰った方がいいんじゃなぁい?」
「うるせえ! ぼくをそのへんのみみずと一緒にするんじゃないよ。ぼくはもう、何年もここらで暮らして死線を何度も越えてきた不死身みみずであるぞ。太陽に焼かれてたとえ黒焦げになったって、滅多なことで死にゃあしないのさ、ウィ、ウィーック!」
「もうダメね。完全に酔ってるわ。あたし、知らないから!」
太った世話焼きみみずはぷりぷりしながら、帰ってゆきました。もう空も白みかけて、宴会はお開きです。あれだけうごめいていた老若みみずたちも、みんなすっかり土の中へと戻っておりました。
「意気地無しどもめ、だらしのない。いいもんね。ぼくはこの広い公園を独り占めしてやるぞい。あー、気持ちがいいなあ。もう一眠りしちゃおっと。ふふふ」
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