みーくんと乙女の涙

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 そこへ来てようやくみーくんは目を覚ましました。ガンガンと響く頭痛は二日酔いのせいだとしても、この身体の乾きと痛みはどうしたことでしょう。 「ああ、しまった! 眩しーい!」  みーくんは悲鳴をあげてのたうちました。あたりはすっかり朝になっています。さっきまでしっとりしていたはずの土は乾ききって固く閉ざされていました。 「な、なんということだ……」  ぐんぐん上がる気温、ひび割れる大地。もうここは楽しい地上なんかではありませんでした。地獄の始まりです。 「ああ!」  絶望のあまり震えながら、みーくんは首を伸ばせるだけ伸ばしました。 「せめて日陰か……できれば水分を……ください」
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