信じて

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俺は彼女を自分のものにしたいと思った。 だけど、普通に告白したら振られることくらい知っていた。 彼女は恐れているから。 誰かを好きになることも。 信じることも。 それを奪われることも。 だから、いつも彼女は一人だった。 学校でも家でも。 居場所がなかった。 彼女の姉は容姿も目につくことが、それ以上に頭が切れ、運動もできる。 そのせいか、彼女自身も運動も勉強もそれなりにできるはずなのに、姉より劣っているあまりに、親からも見捨てられている。
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